SSブログ

ねこぺんろ その1 - 高松~1番札所「霊山寺」 - [遍路]

※ 今回も写真はほとんど拾いものです。

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
(香川県高松市~徳島県鳴門市 1番札所「霊山寺」)

午前6時すぎ、起床。
朝からうどんを食べるつもりでいたので、朝食はとらず、午前7時10分出発。

さすが讃岐うどんの本場だけあって、朝早くから開いているお店はあるもので、香川県庁から少し歩いたところにある「さか枝」が開いていることを前日に調べていたぽぺは、ひさびさの「さか枝」に胸を躍らせながら、移動を開始しました。「さか枝」は何度か訪れたことのある名店です。ほんとは「さか枝」のすぐ近くに駐車場があったのですが、過去にお邪魔したときと同じように、少し離れた県庁の駐車場に車を止めて徒歩で移動します。

それでも、午前7時30分には「さか枝」に到着し、うどんを注文しました。このお店はセルフうどん店で、うどんを注文し好きなトッピングを取って席につきます。お会計は食べてから自己申告という、なんともほっとするシステムです。

超空腹だったぽんは、冷ぶっかけ・大、ちくわの天ぷら、あげ、ゆでたまごのてんぷら、ぺんさんは、かけ・小、かぼちゃのかき揚げを食べました。

さか枝外観.jpg

さか枝店内.jpg

さか枝うどん.jpg
くわしくはこちら。

とてもうまかったです♪
朝から「これぞ、讃岐うどん!!」というようなおいしいうどんを堪能して、午前7時50分に気分上々で県庁駐車場を出発しました。

四国遍路の行程は、車といえども長く厳しいため、こんな観光客的な行動を取るとあとあと響いてくるのですが、車遍路の数少ない体験談から、1番札所の霊山寺(りょうぜんじ)を午前9時に到着すれば、初日の目的地である12番札所 焼山寺(しょうさんじ)までは到着できるとの甘い判断をしていました。ここから霊山寺までは高速道路を使えば、約1時間の予定ですから、ほぼスケジュールどおりのはずでした。ただし、ぽぺが聞いてた車遍路の体験談は、遍路経験豊かな方のものだったんです…

午前8時45分、1番札所 霊山寺着。
高速を降りてから、霊山寺までの道のりにはいくつかの札所があり、距離もとても近いことから、札所を横目に「楽勝じゃん♪」という気分で、霊山寺へ到着しました。

霊山寺へ到着すると、秋の遍路シーズンに入っただけあって、観光バスのお遍路さんをはじめ、たくさんのお遍路さんがおられました。パリッとした装束を着たあきらかに初心者中心とわかる団体もおり、生半可な予備知識をつけていたぽぺは、自分たちのことは棚にあげて、そんなお遍路さんたちを「やっぱり最初はツアーで来るんだ」と少し鼻で笑いながら、巡礼の準備を始めました。準備といっても、納め札はぽんは今回の巡礼予定分の43ヶ寺分86枚をすべて記入してましたし、ぺんさんも30枚くらいは書いてきてましたので、装束を着るだけです。

まずは「どうでしょう」風に写真撮影から。
やっぱり山門(仁王門)の前でポーズとって、「1番霊山寺!!」でしょ♪
1番.JPG

少し霊山寺の説明をしないと怒られちゃいますね(^^;)

霊山寺は四国遍路最初の札所となる一番札所で、「いちばんさん」と呼ばれます。ご本尊は「釈迦如来」です。大きな駐車場と立派な山門、鯉の泳ぐ放生池、大きな多宝塔が特徴で、一番札所にふさわしく、納経所を兼ねた売店の遍路グッズの品揃えは充実しています。このお寺の由来とか、歴史についてはここで説明するよりも興味のある方はググって頂いた方がいいと思います。ぽんも楽ですしw
総合案内所.jpg

山門.jpg

多宝塔・放生池.jpg

本堂.jpg

大師堂.jpg

納経所.jpg

KI01G.jpg

やや緊張しながら、手をあわせて山門をくぐり、手と口を清めて、本堂を目指します。
でも、本堂ってどこ? 
お寺のレイアウトすら確認せずに山門をくぐったのは失敗でした。

「あ、あそこの建物の前、お遍路さんが集まってる!!」とその建物の前に進み、いよいよお参り開始です。団体さんがお経を始めるとその読経の声につられて、お経が読みづらくなりそうなので、先を争ってお参りを済ませます。ろうそくとお線香をお供えして、お賽銭を入れて、納め札を箱に入れて、手を合わせて・・・。建物の正面からすこし外れたところでお経を唱える場所を確保しました。正面でお経を唱えるのはお参りする人の邪魔になるので、すこし外れたところで唱えるのがマナーですよ。(ガイドブック参照w)

さあ、初の読経です。
ぽぺともに事前にある程度練習してきましたが、ふたりで読むのは初めてです。
お互いに目で合図を送りながら、お経を読み始めますが、ぜんぜんかみ合いません。やりにくい・・・
その上、お先達さんの掛け声にあわせて、初心者中心と思われる団体の度胸がはじまった!!
お先達さんがリズムをとるために、甲高い音のする小さな木魚をカンカンと叩きながら、大音声の読経の大合唱です。
これはすごい。圧倒される!!負けるもんか!!

お経をひととおり読み終わったぽぺはくたくたになりながら、逃げるようにその建物の前を離れます。最初っから疲れましたが、ちょっとした達成感で、「むずかしいね」「でも、お遍路っていいね」と言いながら、お互いの健闘を讃えますw

完全に敗北を喫してしまった団体のお経に耳を傾け、自分たちのお経が正しいかどうか、さりげなく確認します。

・・・ん?
ご本尊真言を唱えないね・・・
あれ?ここって、もしかして、本堂じゃないの?

あ、よく見ると「大師堂」と書いてあります・・・
どうやら間違えてしまったらしいです。

そそくさと、ぽぺは本堂に向かい、改めてお参りと読経をします。
本堂は集会場のようなかんじで、中に入ってお参りをします。照明を落とした暗い内部に、行灯に照らされた祭壇が浮かび上がり、なかなかに幻想的です。
こちらでは団体さんと団体さんの合間にお参りを済ませることができましたが、やっぱりふたりはかみ合いません。まぁ、そのうち慣れるでしょ。

本堂の建物に隣接する形で、納経所を兼ねた売店があり、そこでご朱印とお姿(御影・ご本尊の絵)を頂きます。
ご朱印は全寺一律300円で、お姿付です。

売店でぽん用の遍路笠と車遍路用の地図を買います。遍路グッズのうち、装束、経本、納経帳、納め札はぽぺそれぞれに持っていたのですが、遍路笠だけはぺんさんしか持っていませんでした。そこで、ぽんの分をこの霊山寺で購入するつもりでいました。

ちなみに車遍路のために必要な道具というのは、経本、納経帳、納め札があれば、あとは「気分の問題」なのですが、「どうでしょう」の影響をたっぷり受けていたぽぺは「遍路笠」が必需品だと考えていました。むしろお大師さまの分身である「金剛杖」の方が必要だったかもしれません。

地図は手書きの絵地図のようなテイストですが、細かい情報も書き込まれており、所要時間や距離、目標物まで書かれています。たぶん、お遍路さんたちの情報の結集なのでしょう。

こんな便利な地図があるのか。これさえあれば、楽勝じゃん♪

余裕を感じたぽぺは、本堂と間違えた大師堂に向かい、あらためて、大師堂としてお参りと読経をすませます。

1寺20分の滞在の予定でスケジュールを組んでいましたが、ここでは初めてということもあり長居をしてしまいました。

午前9時30分、霊山寺をあとにします。

※ご朱印とお姿は次のお寺で2寺まとめてご紹介します。
タグ:四国 遍路 お寺
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。