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第十六番札所 清水寺 [巡礼]

また巡礼のお話に戻ります。

今熊野さんを後にして歩き始めます。
即成院さんの前を通り、坂を下って大通りに出ると「泉涌寺道」というバス停がありますので、そこからバスに乗ります。
このバス停のすぐ近くには音羽屋さんという和菓子屋さんがあって、中でお茶を飲むこともできるので、ちょっと休憩したいところでしたが、ちょっと時間が押し気味だったので、ぐっとこらえ、次の清水さんの参詣道のお店に期待することにしました。

バスはかなり沢山走ってますから、少し待てばすぐに来ました。バスに乗ってる時間もほんの10分くらいだったでしょうか。東山五条のバス停で降りて、坂を上っていきました。両側は清水焼のお店がひしめいていましたが、意外と甘いもののお店が少なかったので、とりあえずお寺を目指しました。

それにしても人・人・人です。
修学旅行シーズン、紅葉シーズン、特別開帳といろいろ重なってますから、人と人を運ぶバスがとにかく多かったです。ぽ・ぺともに人ごみがそれほど好きではないので、超有名観光地である清水さんはちょっと敬遠してたせいもあり、ずいぶんひさしぶりでした。

坂を上り詰めたところにとても鮮やかな朱色の仁王門がありますが、ここは記念撮影にはもってこいの場所で、修学旅行生たちの集合写真の撮影場所となっていました。
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人の多さと若い歓声に圧倒され気味だったのですが、修学旅行生のと思われる女の子がなぜか「こんにちは~♪」と元気よく挨拶をしてくれまして、ぽ・ぺもちょっと緊張しながらも「こんにちは♪」と挨拶を返し、ちょっと元気をもらってしまいました。気を取り直して本堂を目指します。

さて、今回は特別開帳ということですが、お寺によっては今回を逃すと次のチャンスはずっと先ってこともあるのですが、この清水さんもそういうお寺のひとつで、次回は25年も先だそうです。
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本堂の中(内々陣だそうです)に入ると、かなりくらーい中にオレンジ色のロウソクの光のような照明でほんのりと照らされた空間になっていました。後からどんどん押される形で本堂の裏手側を通ってぐるっと正面にまわります。正面には幻想的に照らされた仏像が並んでいます。その中央の厨子にはご本尊の千手観音様が…

写真は取れませんが、とても美しい仏様です。暗い中ですからとても幻想的でしたよ。
千手観音ですから手がいっぱい(42本だそうです)ありますが、そのうちの2本の腕を上に伸ばして組んでいる清水式と呼ばれるお姿です。どんどん押されますから、ゆっくりとお姿を拝見しながら拝むということはできず、そそくさと手を合わせることに。それでも、ご結縁の紐を手に手を合わせるとちょっとした達成感を感じます。

そのままどんぶら~と流されるように外に押し出され、本堂の表に出ました。いわゆる舞台と呼ばれている場所です。修学旅行生たちは舞台の欄干からの眺めを楽しんでましたが、ぽ・ぺはさっき歩いた通路の外側にあたる場所、本堂内陣で、お経をあげました。すぐ横に納経所があり、そこでご朱印を頂きました。観光客が多いので、ご朱印もずいぶん待たされちゃうのかなぁと心配していましたが、意外とすぐに頂くことができました。
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その後、観光客気分で奥の院へと進み、そちらから見える見事な舞台の光景を堪能しました。
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ちょっと傾いているようにも見えますよねw

帰りは清水道の方へ抜ける細い道を歩いてバス停へ向かいました。期待の甘いものもたくさん売っていたのですが、人の多さに、甘いものの誘惑もふっとび、そそくさと道を急ぎました。
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第十五番札所 今熊野観音寺 [巡礼]

腹ごしらえをしたふたりはぼちぼちと歩き始め、今熊野さんへ向かいます。

前日にぺんさんとの久々の再会を祝して、「のんき」さんで痛飲してしまい、予定よりスタートで出遅れていました。途中にも見所あるお寺があったのですが、以前、泉涌寺さんを訪ねた時にお参り済みということもあり、先を急ぐことにしました。

泉涌寺方面に向かって歩いていると、左側に今熊野さんの入口が見えてきます。
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しばらく進み、階段をのぼると本堂に出ます。
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奥には多宝塔も見えますね。
今年は紅葉が遅いそうで、木々の色づきはいまひとつでしたが、このお寺は紅葉がとても美しいお寺だそうです。チャンスがあれば、また行きたいですね。

ご結縁開帳中とのことで、仏様の指先から伸びる紐がぶら下がってます。
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拝観料がかかりますが、内陣まで進んで間近で仏様の姿を拝むことができますよ。
せっかくなので間近でお参りをさせてもらいました。
(残念ながら、撮影はできませんので、写真はありません。)

その後、本堂のすみっこで、他の参拝客の邪魔にならないようにお経をあげさせて頂きました。

お経をあげるというと、「ぽんはずいぶん信心深いんだな」と思われるかもしれませんね。確かに巡礼を始める前よりは信心深くなったとは思いますが、それほどではないと自分では思ってます。ただ、お坊さんの話を聞く機会が増えたせいか、「縁」というものをずいぶん意識するようにはなりました。

毎日ただ職場へ行き、仕事をして帰ってきて、ごはんを食べて、寝るだけの生活。この繰り返しの毎日。(あ、くらい話…  m(。-_-。)m ごめんよー)

そんな日常とはちがうところに自分の知らない世界がある、そこに足を踏み入れることで、自分の世界が広がる。
…そうなんだろうなぁと思っていても、知らないのはその世界と接点が無いからなんだから、日常にどっぷり浸かって、もがいていたって仕方ないですよね。それはその人が悪いとか、そういうことではないと思います。たまたま「縁」が遠いってだけです。

でも、何かのきっかけがあって、新しい世界に出会うことができれば、それってとっても幸せなことですよね♪そのきっかけを与えてくれた人や事には感謝のこころが湧きます。「縁」があってよかったーっと感じる瞬間です。

だから、どこかに「縁」がないかなぁって、wktkして、いろいろ見渡しちゃいます♪「縁」を逃しちゃもったいないですからね。ブログのネタさがしなんて、まさに「縁」さがしですよね!うむ、おもしろい(⌒⌒)b

まだ読んで下さっている方は多くないんですが(^^;)、このブログがきっかけでご縁を結ぶ方もきっとこの先いらっしゃるんじゃないかなぁと「福くじ」と書いた腹をときめかせております。それはブログを書くきっかけとなった人たち(ニコ動で知り合ったブロガーさんたちですね)が与えてくれた「縁」であり、ブログのネタとしての「料理」「お寺」「お花」等の「縁」でもありますよね。感謝、感謝(^^)
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そういうわけで、宗教チックにただ神や仏にすがるというのは、うさんくさくて大っ嫌いなんですが、身近にある「縁」に対して、「感謝のこころ」が湧くというのは大切にしたい気持ちだと思ってまして、お寺に行ったときは「いい『縁』を与えてくださって、ありがとうございます。これからもお願いします。」と手を合わせるようにしています。

あ、料理動画でぽんを知った人には、ぽんの意外な一面を見せてしまったかもしれませんね。
ちょっと、こっぱずかすぃー(〃⊃ω⊂〃)

でも、年齢を重ねるとこういう話が自然に受け入れられちゃうんですよね。まだ(自称)若いですけど(^^;)
そういえば、うちのばあちゃんも似たような話をしてましたっけ。

…だいぶ脱線してしまいますた。もうしわけにゃい。

ちなみにこれが、ご朱印です。
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おなかすいた [巡礼]

泉涌寺さんの山門(一番外側の門)の手前に即成院さんというお寺があります。
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このお寺は練り供養(迎え講)という儀式が有名です。阿弥陀如来と25人の菩薩が現世へやってきて極楽浄土へ導く様を再現するというもので、奈良の当麻寺で見たことがありますが、なかなか華やかで幻想的なものです。

こちらのお寺のご本尊は阿弥陀如来様で、本堂の奥には平家物語で有名な那須与一のお墓と言われる石塔があります。練り供養の時には参拝客でごった返すようですが、普段は静かな落ち着いたお寺です。
境内に備えられたベンチでゆっくりすごすのもいいですよ。

さて、ぽんとぺんさんの大食漢ふたりはこのお寺の前まで来て、急激に空腹感に襲われてしまいましたw
というか、最初から計画的だったのですが、落ち着いた雰囲気でベンチのあるこのお寺はお弁当を食べるには最適ということで、ここで昼食をとることにしました。
でも、いきなり昼食というわけじゃありませんよ。
ちゃんとご本尊の阿弥陀様にお参りしてからお弁当を広げましたからね(^^;)
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あなごめし、たぬきなんとか(名前わすれちった)、ハムとブルーチーズのサンドイッチ、ツナのサンドイッチを食べました。
あなごめしは山椒がきいてうまかったです。出汁巻きもお出汁がよくきいてます。
たぬきなんとかは、寿司飯に佃煮やきんぴら、おつけものなどの具をのせて、湯葉でまいたもので、湯葉がしっかりとした歯ごたえがあり、お出汁もしみて、とてもおいしかったです。
サンドイッチは、ブルーチーズがあまり得意ではないぺんさんが、うまいうまいと食べてしまうほどのおいしさでした。
ツナのサンドイッチもオリーブの香りがとても食欲をさそう味でした。
もっとたくさん買えばよかったと大食漢のふたりが後悔するほど、どれもおいしかったです♪
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東福寺駅からの道のり [巡礼]

東福寺駅から今熊野観音寺さんへ向かうには、泉涌寺さんに向かって歩いていきます。

泉涌寺さんは「御寺(みてら・つまり「THE寺」ですね)」と言われる格式の高いお寺で、とても美しいお姿の「楊貴妃観音像」で有名なお寺です。山門をくぐって本堂へ向かうと途中に今熊野観音寺さんの入り口があります。というか、同じ敷地の中に今熊野観音寺さんがあるようなイメージです。

その山門までの道のりで、なんてんの赤い実と柑橘系の実のなった木を見つけました。
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まずはごはん♪ [巡礼]

さて、ようやく今回の巡礼のお話に入ります。

11/6に京都のふたつの札所を回りました。
実は10月に既にいくつか札所を回ってます。最初に回った第三番札所 粉河寺で、「ご朱印帳」等のアイテムをゲットしてます。そのあたりのお話はまた今度、ブログねたに困ったときにでもw、したいと思いますので、しばしお待ちを。

巡礼って、旅行っていう面もありますよね。
当然、ついでにいろいろ楽しみますよ。
おいしいもの、おもしろいものに出会えるのは、それこそ仏様のお導き、ご利益というものだと、おおらかな気持ちで回ってますよー♪

今回もお寺に行くなら、お弁当持って行きたいという勝手な希望で、京都駅でお弁当を調達することになりました。
京都駅には大きな伊勢丹がありますが、近鉄から見て手前に、ぽんが「豪華コンビニ」と呼んでいる「スバコ」というお店があります。ここにはおいしいお弁当、お惣菜、パンが売ってまして、京都観光の時にはよくお世話になってます。
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大食漢なふたりの巡礼ですから、食料をしっかり調達して出発です。
まずは第十五番札所 今熊野観音寺さんへ向かうべくJRに乗り込み、すぐ隣の駅「東福寺」へ向かいます。

お天気は晴れ、巡礼日和です♪
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あ、おニューのデジカメは食料調達前に家電量販店でゲットしたんですよ。



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同行者 [巡礼]

堅い話が続いてしまいますた(^^;)

巡礼のことをご存知の方にとっては、耳障りなお話だったと思いますが、まったく知らない方にはちょっと知っておいていただければ、この先のお話が多少わかりやすいんじゃないかと思います。

さて、ここでひとりというか、いっぴきというか、紹介したい方がいます。
お遍路仲間のぺんさんです。
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もちろん写真はイメージですが、ほぼこの通りですw

同じ会社の方で、今は転勤して遠くにいますが、わりと体力自慢の屈強な方です。
厳しい山道などでは結構頼りになります。
少し変わってますが、あたたかい目で見てやって下さい。

四国巡礼の同行者で、今回の西国巡礼もおそらく同行者になるんじゃないなぁっと思います。
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で、西国巡礼って何するの? その2 [巡礼]

これらのアイテムを手に札所へ向かいます。

札所についたら、まずは山門で合掌してから、お寺に入ります。

中に入ると手洗い場がありますので、手と口を清めます。

鐘があるお寺の場合、このタイミングでつきます。
帰りに鐘をつくのは「出鐘(でがね、「出金」)」と言って、縁起が悪いそうです。

本堂へ向かい、ろうそくと線香をお供えします。
ろうそくは上の段から、線香は真ん中から、お供えするのがマナーです。そうしないと後からお供えする人がお供えしにくくなりますからね。

それから、納め札入れに納め札を入れて、お賽銭を入れてお参りし、少し離れてからお経を唱えます。
お経は「勤行次第」に載っているもので、「般若心経」や「延命十句観音経」等ですが、慣れないとむずかしいので、普通にお参りするだけもいいと思います。
お経を唱えるときは、他の参拝者の方の邪魔にならないように少し離れた場所で唱えます。
四国でもときどき真ん中に陣取っちゃう方がいましたけど、これはかなり自分勝手に見えますよ。

今回のご開帳は「ご結縁開帳」という形を取っている札所が多く、ご本尊の指先に結ばれた紐を手にとって、間接的にご本尊に触れ、縁を結ぶことができるという特典付です。お参りの時にはこの紐を手にお参りするとより「ありがたい」気持ちになるかもしれません。

お参りと納経が済んだら、納経所へ向かいます。
納経所はおみくじやお守りを販売しているところが多いので、「売店」とか「事務所」のように見える場所です。
ここで、ご朱印帳にご朱印を頂きます。

ここまでが一連の流れです。帰りに山門から出るときも振り返って、合掌してから出ます。
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で、西国巡礼って何するの? その1 [巡礼]

西国巡礼は大雑把にいうと、33ヶ所の札所を回って参拝するだけなんですが、そのための作法みたいなものがあります。この作法が「巡礼の仕方」にあたると思います。詳しくは本やネットで調べてもらえば、たくさんの資料もありますし、正確だとは思いますが、ぽんの「巡礼の仕方」を説明したいと思います。

いわゆる遍路装束は身につけません。
実はぽんは去年と今年2回にわけて四国八十八箇所を回り、結願(すべての札所を回ること、「けちがん」と読みます)しており、四国では白衣(びゃくえ)という装束の上着部分と、遍路笠を着用して回りました。

多分、後々話をするんじゃないかぁと思いますが、四国八十八箇所は「お遍路」というだけあって、札所ひとつひとつよりもその道のりに重要な意味があるように思います。
ですが、今回の場合、ご開帳期間を重視しての巡礼ですから、スケジュールの関係で1番札所から順番に回ることができません。また札所間の距離が長く、広域に渡る西国巡礼は短期集中で連続して回るということ自体が難しいと思います。そうなると道のりよりも札所ひとつひとつを重視することになります。
ということで、お寺についたら装束を着るというのは、形にこだわりすぎな気がしますので、普段着での巡礼です。

でも、札所を回ってご朱印をもらうというだけでは単なるスタンプラリーになってしまいますので、お参りの仕方はそれなりにきちんとしようと思いまして、いくつかのアイテムを準備しました。

まずは「ご朱印帳」。ここに札所ごとのご朱印(平たくいうとサインとスタンプw)をもらいます。
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次に「勤行次第(写真右)」。西国巡礼の手引きで、簡単な説明とお経が書かれています。
写真左は「納め札」。まぁ、簡単にいうと、仏様にお渡しする名刺です。
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最後にろうそく・線香・ライターです。入れ物は専用のものもありますが、100均で買った小物入れを使ってます。
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では、札所では何をするかというと…

長いので、次にします。
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西国巡礼 [巡礼]

西国三十三箇所って知ってますか?

四国遍路のように札所と呼ばれるお寺を回る巡礼のひとつで、近畿から岐阜にかけての広域に散らばる観音菩薩にちなんだ33箇所の札所を回ります。

今年はこの西国巡礼の中興の祖といわれる花山法王の1000回忌にあたる年であるため、今年から2010年までの間、各札所のご本尊がご開帳されるとてもとても貴重なチャンスとなっています。
興味のない人には、大してありがたみを感じないかもしれませんが、秘仏とされるご本尊も多く、中には50年に一度しかご開帳されないご本尊もあります。

ご開帳期間はお寺によって異なりますが、33箇所の札所がこれだけの短期間の間に集中的にご開帳されるのは、ほんとにまれなことで、一生に一度以下のチャンスです。仏教には「縁」というものを重視する考え方がありますが、このタイミングで自分が巡礼に興味があるというのはまさに「ご縁」というものかもしれません。

ということで、ご開帳のタイミングにあわせて、回ってみようと考えたのですが、時間に余裕のあるリタイア後の世代の方々はともかく、定職のある身にはかなり厳しいスケジュールになってしまうようです。
すべてのご本尊様と結縁(縁を結ぶという意味で、「けちえん」と読むそうです)できるかどうかわかりませんが、このブログでご縁(仏教的な表現だなぁ)があったみなさんに、ぽんの西国巡礼のお話を聞いていただきたいと思います。

よかったら、お付き合いください。
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